Product製品情報
エンジニアリングプラスチック素材・加工:産業別に見る
食品業界
概要
近年、「食の安全」に対する関心が高まっています。各国で定める食品安全規格に適合することが重要です。また、食品製造に使われるプラスチックは繰り返し使用されるため、洗浄・殺菌処理への耐性のある高機能なプラスチックが求められます。アルコールなどによる単純な殺菌処理から医療並みの滅菌処理まで、幅広い洗浄方法により高い安全性が求められます。プラスチックはその軽量さ、加工性、メンテナンスのしやすさから、食肉や魚肉の加工、乳製品、パン類、菓子製品の工場や機械など、さまざまな用途で使用されています。
基本方針
食の安全を確保する目的で、世界中の国と地域で食品と接する樹脂素材に対する法規制が定められています。
要求される特性
食品安全性
食品規格:食品衛生法、FDAに準拠しています。POM樹脂などが対応しています。
青色素材
高い視認性により製造ラインで食品に混入しても検知しやすく、清潔さも保ちやすいです。クリンピーシリーズによる使用実績がございます。
耐薬品性
食品加工機の洗浄には強い薬品が使用される場合があります。次亜塩素酸ナトリウムに耐性のあるプラスチックとしてUHMW、PEEKをご用意しています。
摺動性・耐摩擦
食品製造には食品の搬送や包装工程があり、食品や金属部品との接触による摺動性や耐摩耗性は重要な特性の1つです。
食品機械向けエンジニアリングプラスチック素材
採用事例
缶詰工場のライナー
食品工場で製品を傷つけない搬送用ライナーとして使用されています。
採用素材:UHMW-NA
採用されたメリット:摺動性・耐摩擦性